農産物加工施設
気の里工房

「地域のお母さんたちが
家庭の味を再現しています」

長谷で取れた野菜を使い、地域のお母さんたちが漬物や味噌を作っています。長谷の家庭に受け継がれてきた懐かしい味を再現しています。

「天菜漬」 799円/450g

商品化からまもなく30年を迎えるロングセラー商品!天の恵みの野菜の漬物として「天菜漬」と名付けられました。キュウリにニンジン、ダイコン、ナス、ゴボウと、使われている野菜は長谷産が中心。コリコリとした食感がよく、カレーライスの添え物にも最適です。

「みそ玉味噌」 496円/500g

昔ながらの手法で丁寧に作られる味噌。麹を起こすところから始め、窯で大豆を煮て味噌を仕込むまで、1週間ほどかかります。以前は地区の数軒が集まって味噌煮をする風景が当たり前に見られました。地域で昔から守られてきた家庭の味が楽しめます。

「梅っこ」 453円/200g

鮮やかな赤い色が特徴の小梅の甘酢漬け。着色の要となるシソは「天気がいい日に取らないといい色が出ない」と言われていて、農家の協力で収穫のタイミングにも気を遣っています。6月に漬け込んだ梅に、途中でシソを加え、8月のお盆ごろに完成します。

「何でも付加価値漬けちゃう!
売れ筋生んだ婦人の力」

気の里工房を長年支えてきたのは、農家に嫁いだ農業婦人の集まり「麦わら帽子の会」です。会員の高齢化により組織は解散しましたが、今もかつての仲間が気の里工房に集い、農産物加工の仕事を手際よくこなしています。

会が発足したのは1988(昭和63)年3月のこと。「生命を産み、命を育て、暮らしを支える」婦人の力で、「子どもや孫たちから愛される故郷づくりを目指そう」と、平均年齢55歳のメンバーたちが立ち上がりました。

活動の柱は余剰農産物の加工事業。「何でも付加価値漬けちゃう」をテーマに、今もファームはせの直売所で人気を集めている売れ筋商品を次々に生み出しました。

中山都美子さんは、その麦わら帽子の会で事務局を務めていました。「活動を通して先輩たちにいろいろ教えてもらいました。『仕事は段取り八分だぞ』なんてね」。中山さんは今も現役で、30年来ずっと同じ味を守り続けています。

加工施設の責任者を務める伊藤茂昭さんは「都美子さんたちの活動を残していきたい」と話し、婦人たちが築いてきた長谷の宝を途絶えさせまいと頑張っています。